森林資産をデータ化、森林のまるごとスキャンで林業経営を支援

企業名

株式市場

非上場

創業

従業員数

2,400万円

資本金

2,400万円

売上高

主な事業

森林・林業・木材産業 樹木関連の情報システムの開発と運営・コンサルティング

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 森林をスキャンし資産をデータとして可視化する3D地図化システムを開発
  • 林業における経営の活性化にはサプライチェーンの最適化が不可欠
  • 資産である木材とその収益性を可視化してデータに基づく経営をサポート

DXの動機・背景

国勢調査によれば、林業従事者は長期的な減少傾向にある。住宅需要の変化や輸入木材の価格といった背景に加え、サプライチェーンの改善の余地が大きいことも要因として挙げられる。近年ではこうした状況を変革すべく、IoTを駆使した「スマート林業」によって収益性を高める試みがされている。

経過・対応・取組内容

株式会社woodinfoは森林3D地図作成システム「Digital Forest」を開発した。「Digital Forest」はバックパック型レーザースキャナー「3D Walker」と組み合わせることで、立木の位置や大きさを計測、デジタル空間に森林を再現することが可能だ。スキャンには1ヘクタールあたり10~20分程度。そうして得られたデータをもとに木材がどれくらい取得できるかを計算する。

得られた成果

林業における資産・商品としての森林をより数的に把握し、収益をシミュレーション可能にすることで、森林経営の高度化につながる。地図上の立木の生育状況を可視化すれば、どの木を伐採し、どの木を残すのか、データに基づいた計画的な生産へとつながる。

編集部コメント

効率的な生産はデータに基づき全体を把握することが第一歩です。林業において、その性質上森林の現地調査に多大な労力を要しており、森林資源に関する情報の量/質ともに収集が課題でした。現在では「Digital Forest」のようなスキャン技術の他、ドローンを利用した調査手法など各社が様々な試みを行っており、生産性の向上と産業の振興に自治体を含めて取り組んでいます。

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