学習塾の事務作業を効率化する学習塾向け管理プラットフォーム

企業名

株式市場

東証グロース

創業

2015年

従業員数

資本金

2,400万円

売上高

主な事業

教育機関向け業務管理プラットフォーム「Comiru」の提供

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 学習塾の業務を支援するコミュニケーション / 業務管理システムの開発
  • 指導報告書の作成やQRコードで入退室管理から月謝の支払いや請求書の作成等
  • 事務作業を効率化することで生徒・保護者との関係づくりに注力できる

DXの動機・背景

文部科学省がEdTech、テクノロジーを活用した教育を推進しているように、教育現場でのデジタル技術活用が進んでおり、コロナ禍以降は学習塾にもその潮流は強く見られるようになった。

元来学習塾の、特にバックオフィス業務はアナログ作業が多い。指導内容やテスト結果の報告といった保護者とのコミュニケーションや、生徒の志望校の把握から講師のシフト管理、更には授業料の支払い状況のような経理業務まで、紙・Excelに依存した管理を行っている学習塾は少なくない。株式会社POPERでは、こうしたバックオフィス業務に忙殺されることがなければ、より生徒の指導・教育に集中できるはずだと考えた。

経過・対応・取組内容

同社ではこうした学習塾の課題解決のため、学習塾向け業務管理プラットフォーム「Comiru」を開発した。

例えば従来は紙で行われていた保護者との連絡は、作成に要する時間もさることながら、生徒から保護者に渡らなかったり、タイムリーな伝達ができなかったりすることもある不確実な手段だった。「Comiru」ではシステム上で指導内容やテスト結果を管理・作成し、保護者のスマートフォンへと送信することでこうした問題を解決している。また大手向けには基幹システムとして人事・労務や請求、教材管理を含めた機能を提供している。

得られた成果

「Comiru」は2021年時点で大小3,000を超える教室に導入されている。授業以外の業務の効率化、特に生徒を介した紙での連絡から直接スマホで確認できるようになったことで、保護者とのコミュニケーションの質が向上したとの評価を得ている。

編集部コメント

EdTechではオンライン学習をはじめ、授業そのもののデジタル化が話題に上りがちです。しかし現実として、学校や学習塾などの教育現場では授業以外の業務(たとえば成績の集計や採点、テストの作成や保護者への連絡)の比重が大きいのが現実です。学習塾の最も重要な価値を生徒・保護者との関係づくりと定義し、それ以外を効率化しようという「comiru」の思想は、なにをデジタル化・効率化すべきかというひとつの判断基準として参考になります。

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