2022年現在、DX（デジタルトランスフォーメーション）という概念が浸透し、企業・組織における取り組みも盛んになりました。コロナ禍以降の生活様式の変化は企業に対して大きな変革を要請し、デジタル化・オンライン化による新たなビジネスモデルや働き方の実現を果たした事例も既に数多く生まれています。
“DX”が示すものは一様ではありませんが、経済産業省の定義を用いれば「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」です。単純に”アナログ”を”デジタル”に置換する旧来の「デジタル化」とは、ビジネスの創出・変革までを射程に含めているという点で一線を画しています。
しかしながら、こうしたDXの定義はゴールの形を示しているに過ぎず、具体的な手法やロードマップではありません。何を変革するかはビジネス・企業によって異なり、その変革をどうやって実現するかは各企業が判断しなければならないでしょう。
本サイトは、自社のDXを構想している方のヒントとするために、国内・国外を問わず様々な業種の「DX事例」を収集したものです。各DX事例は「動機・背景」「経過・対応・取組内容」「得られた成果」の三段階に整理しています。同じ業界のDX事例を自社に置き換えて施策の検討材料にしたり、他業界のDX事例から自社の業界との共通点を見つけたり、自社と同規模の企業が実際に行っているDXの実例を見比べることで、みなさまのDX構想のヒントとしていただくことを目的としています。
DXがビジネスモデルの再構成を目指すとはいえ、シンプルなデータ化、旧来の意味での「デジタル化（デジタイゼーション）」が必要なシーンは、現在でも決して少なくありません。本サイトではこのようなデジタル化の取り組みもビジネスモデルの変革につながるステップの1つとして、DX事例の範疇としています。
当サイトにまとめられている情報がDXの第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
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