概要
- 組織体制の改革を目指した5カ年計画
- ストレスフリーの「アパトリプルワンシステム」
- 予約からチェックイン・チェックアウトまでをスムーズに
DXの動機・背景
アパホテルを展開するアパグループ株式会社は、コロナ渦においてホテル療養の受け入れ施設としても社会に貢献した企業。社会情勢の変化やアフターコロナ時代における顧客のニーズに対応するためにも、新中期5カ年計画を発表し、業務変革と長期的な組織体制の改革を図るとしている。
もともと同社は、国内ホテルにおけるWi-Fiの完備や北米での温水洗浄トイレ、バスタブの導入といった良質なサービスを積極的に取り入れてきた。2022年4月より元谷一志CEOが率いる新体制へ移行したことをきっかけにトップダウン型から組織型となり、社内情報ツールを駆使しながら変化する需要への柔軟な対応やAIの進化、DXを目指している。
経過・対応・取組内容
DXの取り組みとして代表的なものが、独自の「トリプルワンシステム」だ。このシステムを導入することで、予約、チェックイン、チェックアウトの3つを非接触でスムーズに行える。
予約とチェックインはスマホで完結し、チェックアウトは追加精算がない場合はルームキーを設置されているポストに返却するだけで完了するため、宿泊者によって支払い待ちなどの時間を短縮できるのがメリットだ。
今後はトリプルワンシステムを順次アパホテルに導入していく。
得られた成果
トリプルワンシステムの導入により、宿泊者はホテル予約における手間や時間を大幅に削減できるのがメリット。予約や事前チェックインはスマホから簡単にでき、決済方法を決めておけば当日にスマホをかざすだけでチェックインが完了する。チェックアウトもルームキーを専用ポストへ返却するだけで済むため、人との接触を避けられる。また、チェックアウト情報が従業員に通知されるシステムが構築されており、すぐに清掃の従業員へと連携され業務が効率化された。宿泊者だけでなく、従業員の業務に対しても効率化が実現されている。
編集部コメント
コロナ禍により、人との接触や密を避けて行動することを求められたことから、非接触かつ待たずにホテルが利用できる画期的なシステムとして、顧客のニーズに応えながら従業員の業務効率化も実現しました。アプリの普及率が上がることで、リピーター獲得にも期待できます。