ARを活用した架線検査記録アプリで送電線工事の施工報告を効率化

企業名

株式市場

東証プライム

創業

1951年

従業員数

3291人(2022年4月1日時点)

資本金

1,176億円

売上高

5,545億円(連結6,137億円)

主な事業

発電・販売事業 等

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 送電線工事の施工品質の確認作業を、AR技術を用いて効率化するアプリの開発
  • 通常、足場の悪い中黒板やスケールといった大きな物を用いていたが、ARカメラにより効率化

DXの動機・背景

送電線工事では、施工品質の確認や報告のために大きな黒板やスケール、カメラなどを持って鉄塔に登ることが一般的だ。高所に荷物を運ばなければならないうえ、写真の撮影時には危険な体勢になることから、作業の安全性を高めつつ、報告書の作成を効率化するためにARを活用したアプリを開発した。

経過・対応・取組内容

送電線工事での施工品質の確認作業を効率化させる、AR技術を活用したアプリ「架線検査記録アプリ」の開発。従来の確認作業では、採寸用のスケールと採寸情報を記載する黒板を持って鉄塔に登り該当箇所の撮影を行っていたが、ARマーカーを用い、アプリを起動してスマートフォンをかざすと、ARメジャーが表示された状態で撮影が可能になる。作業報告書をアプリ上で作成することも可能となっており、確認作業がアプリ上で完結する。

得られた成果

通常3人がかりで行うところ本アプリを用いることで、2人で行うことができるようになった。また報告書の作成にあたり、写真の選定・切り貼りや採寸情報の転記などが必要になり、3時間程度かかっていたが、アプリ上で撮影し採寸除法を入力することで自動的に報告書が作作成され、本来作成にかかっていた時間が削減された。

編集部コメント

電力会社における作業効率化のためのAR導入の事例です。
本事例のように、高所などでの作業とAR技術との相性は良いことがわかります。

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