概要
- 医療系国家資格保有者と医療施設や一般企業とをつなぐクラウドソーシングサービス
- 求人やスポットでの人材募集・仕事の受託が可能
- 医療業界の課題であるワークライフバランスへの取り組み
DXの動機・背景
医療の現場ではハードワークが常態化している。長時間勤務や土日出勤によりワークライフバランスの維持は難しく、ライフイベントや病気・怪我などによって、フルタイムでの勤務が継続できずにキャリアを諦めることが少なくない。特に女性の場合は出産・育児との両立は困難だ。一方で仕事探し・仕事探しは縁故や紹介が主流で、急な欠員やスポットでのアウトソースができる環境がなかった。
経過・対応・取組内容
医療系国家資格保有者と医療施設や一般企業とをつなぐクラウドソーシングサービス「Dspace」をリリース。医療施設側は求人やスポット・パート募集の掲載・仕事の依頼ができ、医療関係者が受託できる。仕事を依頼したい医療施設と仕事をしたい個人とを双方向でつなぐことができる場だ。また他業のプロとも繋がれるため、開業医師が会計・法律相談をしたいといった場合にも活用できる。
得られた成果
仕事の依頼者は必要時にすぐに適切な人材に仕事を依頼することができ、応募者は自分の求める時間・条件で働くことができるようになる。
編集部コメント
人材・仕事探しにおいて閉鎖的な環境となっている医療業界の常態を変革し、医療人材の多様な働き方の実現を目指す事例です。システムエンジニアやデザイナーのような他業種には浸透しているアウトソース・クラウドソーシングのようなサービスも医療業界ではまだまだ未開拓だった、という本事例は、新しい事業を考えるヒントになりそうです。