製造業の最適な「調達」を実現するためのプラットフォーム

企業名

株式市場

非上場

創業

従業員数

438人(2022年9月1日時点、正社員のみ)

資本金

1億円(資本準備金含み、99.3億円)

売上高

主な事業

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 製造業の受発注プラットフォーム「CADDi MANUFACTURING」
  • 自動見積りで発注者の要求と適合する加工会社をマッチングする
  • 相見積りを前提とした商習慣を脱却し、より適切なコスト・品質・納期を実現

DXの動機・背景

製造業における設計・製造・販売のプロセスには、現在までに様々なDXが試みられている。一方で「調達」においては大きな変革がもたらされていなかった。また、調達において一般的な商慣習である相見積りは、一定の合理性がある一方で要件の不確実性に起因するコスト肥大などの非合理性も孕んでいた。

経過・対応・取組内容

キャディ株式会社では、こうした製造業の調達というプロセスをよりフラットにすることを目指し、受発注プラットフォーム「CADDi MANUFACTURING」をリリースした。金属加工部品の製造などを発注したい企業に、価格や納期、品質がフィットする加工会社を選定するプラットフォームだ。この過程では独自の原価計算アルゴリズムによって自動見積りを行っており、高速での見積り・マッチングを可能としている。

得られた成果

「CADDi MANUFACTURING」の利用によって発注側は調達の工数・リードタイムの大幅な短縮が可能。製品の検品・品質保証・納入までを「CADDi MANUFACTURING」で行っているため、複数の部品をまとめて同サービス上で発注することで、調達全体としてのコスト最適化に繋がる。
また受注側は自社の技術に適した案件を受注することができるので、見積りに煩わされることから開放される。2022年時点で提携する加工会社は国内外で600以上に上る。

編集部コメント

製造業における相見積りのように「一定の合理性を持ちつつも改善の余地がある商慣習」はあらゆる業界に存在します。デジタル技術を用いることで最適なサプライチェーンを再構成できるのではないかという観点は、他業界においても流用できそうです。

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