概要
- 医師が実名で信頼できるアドバイスをするサービス
- チャットで気軽にヘルスケアの相談ができる
- 法人向けサービスでは企業保険業務をサポート
DXの動機・背景
近年ではネットで医療や健康についての情報を得ることも容易になったが、そうした医療情報が信頼に足るものかどうかは、ユーザーにとって重要な問題だ。一般的なヘルスケアメディアでは患者の症状や健康状態、治療法に対して医師が回答している場合でも匿名であることが多かった。
経過・対応・取組内容
「実名」の医師による的確なアドバイスを受けられるヘルスケアメディアが必要とされている、と考えた株式会社メドピアでは、2020年5月から遠隔医療相談サービス「first call」をスタートさせた。同サービスは「TV電話面談機能」「診療メモ機能(医師向け)」「チャット機能」の提供に特化しており、医師・患者双方にとって使いやすいデザイン設計だ。PC・スマホ双方に対応しており、患者は会員登録なくサービスを利用できる。プライバシーにも最大限に配慮されている。
得られた成果
first call は一般向けの他、法人向けに「オンライン医療相談」を開始。2022年6月時点でアカウント数は100万人に到達している。同社のプラットフォーム事業を牽引する原動力となっている。今後はヘルスケアを視野に置くあらゆる企業・団体との提携が可能であり、保険会社あるいはカード会社の医療相談サービスとして導入することも視野に入れている。
編集部コメント
健康に関する情報は、近年ではWebで簡単に入手できるようになりました。一方でそうした情報は一般的な傾向だったり、発信者の素性が不透明だったりして、必ずしも個々人にとって最適なものではないこともあり得ます。素性の明らかな専門家に一対一で相談できるサービスという枠組みは、医療以外にも適用できる考え方です。