IoTで杜氏を補助する日本酒製造の実証実験

企業名

株式市場

非上場

創業

1918年

従業員数

資本金

売上高

主な事業

日本酒製造販売

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • IoTを活用した日本酒製造の実証実験
  • 酒造内にセンサーやカメラといったIoTデバイスを設置
  • 温度や湿度など日本酒の状態を計測し、計測したデータをクラウド上に蓄積

DXの動機・背景

「宮寒梅」で有名な寒梅酒造は大正7年から続く宮城県の酒造メーカー。老舗として伝統的な酒造りを継承する一方で、近年では商品の品質水準維持や従業員の働き方改善が課題として浮かび上がっていた。また労働人口の減少・職人の高齢化に伴い、職人の技術継承は将来的に大きな問題になることが予想された。特に酒作りにおける「もろみの仕込み」では、温度や発酵状況を常に職人の目で確認する、文字通り目を離すことができない技術と経験を要する工程だ。

経過・対応・取組内容

作業の負荷軽減と技術継承のためのデータ蓄積のためにIoTを活用した。ライブカメラやセンサー、もろみの温度・状態を自動で記録しスマートフォンで確認できるシステムを試験的に導入した。

得られた成果

遠隔での数値確認が可能になり、管理業務の負荷を大幅に解消した。酒屋とのコミュニケーションをはじめとした営業活動や、新しい商品の戦略立案にリソースを充てることが可能になった。データやカメラの映像を通して遠隔からの的確な作業指示も可能になった。またこれら含めた取り組みにより年間生産量は約4倍に向上した。

編集部コメント

歴史のあるものづくりでは、業界問わず人材不足に伴う技術継承や業務負荷の集中が大きな問題です。職人の「勘と経験」をデータによって再現・継承することで業務負荷を解消したり、技術継承を補助したりする発想は、こうした問題に対する有効なアプローチになり得ます。

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