クラウド型生産管理プラットフォームが衣服の生産を効率化

企業名

株式市場

非上場

創業

2014年

従業員数

76人(2022年3月時点)

資本金

売上高

主な事業

インターネットによる衣服生産のプラットフォーム事業の運営

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • アパレル向け生産管理プラットフォーム
  • 生産情報の管理やチャット機能で従来のアナログ管理をオンライン化
  • 企画から販売までの各層・各プレイヤー間の情報を可視化し業務を効率化

DXの動機・背景

衣服の生産には、調達や企画、生産、販売といった段階ごとに、デザイナーや生地資材メーカー、縫製工場、物流工場など多種多様なプレイヤーが関わっている。そのためプレイヤー間で情報が分断されやすいという課題がある。また、ある企業にはメールで、ある企業にはFAXで…と、コミュニケーション手段も煩雑な傾向も存在する。このため情報が分散されたり、属人化したりする非効率な業界構造が存在する。こうした課題に対してシタテル株式会社は「衣服の生産管理システム」という解決策を提示している。

経過・対応・取組内容

シタテル株式会社では、衣服の生産・販売を支援するプラットフォーム「sitateru CLOUD」シリーズを開発・提供。「sitateru CLOUD 生産支援」では、生産アイテムに関する情報・タスクや生産コストの管理に加え、デザイナーやメーカーなど関係者とのコミュニケーションがオンラインでできる独自のチャット機能を搭載。衣服の生産における業務とコミュニケーションを見える化し、取引そのものを円滑・効率的にする。

得られた成果

生産管理をはじめとした各種「sitateru CLOUD」シリーズによる業務の可視化・情報の共有によって、現場負担が大きく軽減されているという。2021年4月時点で導入者数は250を超え、アパレルメーカーから温泉施設の館内着、はては宇宙船内服の製造まで様々なシーンで利用されている。

編集部コメント

アパレル製造に限らず、業界内でのレイヤーによって情報やコミュニケーションが断絶することは少なくありません。情報がひとつのプラットフォーム上で共通化されることで、業務のあり方そのものを変革することは、正しくDXと言えます。

本事例では取り上げていませんが、2021年には元々D2C向けに提供していたサービスをリニューアルし、受注生産に特化した「sitateru CLOUD 販売支援」の提供を開始しています。最低ロットを超えた注文が発生した場合のみ生産・販売ができる、EC一体型のクラウドサービスで、大量生産・大量廃棄という業界全体の課題に一石を投じています。

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