概要
- 診察予約から処方箋発行までが可能なオンライン診療サービスを開発
- コロナ禍以降、対面回避の目的から導入が急速に拡大
- データの蓄積によって予防医療へと貢献できることを目指す
DXの動機・背景
それまで離島やへき地に限られるとされていた遠隔診療が2015年に適用範囲を事実上拡大する認識を厚生労働省が通知し、2017年に明確化されてから、オンライン診療サービスが急速に普及している。コロナ禍以降は対面による感染拡大防止の観点から、特に急速に利用者が増加している。
経過・対応・取組内容
2016年に国内初のオンライン診療サービスとして「curon」がリリースされた。患者はスマートフォンを通して、医療機関はパソコンやタブレット端末を利用して予約から問診、診察、決済、処方箋や医薬品の配送(院外処方の場合は薬局との連携も「curon」上で可能)までをオンライン上で行うプラットフォームだ。
得られた成果
公式サイトによれば2022年9月時点で6,000件を超える導入実績に達する。クリニック向けには導入費用・月額利用が無料となっている。導入機関からは患者の診療継続や負担軽減に対して好意的な意見が寄せられている。
編集部コメント
多くのオンライン診療サービスは効率化・合理化の観点で提供されています。一方で株式会社MICINでは、医療や健康に関するデータが蓄積されていくことで健康についての予測・発見が生じ、患者に新しい選択肢、生き方のデザインを提供することが可能になるというビジョンのもとに開発・提供されています。