概要
- 物流倉庫に空きスペースを抱える企業と借りたい企業とをオンラインでつなげる
- 一般的に倉庫契約は小スペース・短期間での利用に対応していなかった
- 契約や料金体系などを標準化することで小規模から、簡潔な手続きで利用可能
DXの動機・背景
物流倉庫の賃貸契約は一般的に契約の最低坪数や契約期間が大きく、ビジネスとして成立しづらい小スペースや短期間での倉庫契約は普及していない。そのため季節により輸送量が変動しやすい小売事業者などは、ピーク時に対応可能な広い倉庫を通年で確保している。
小規模の契約が可能となれば、利用者は常時必要以上の規模を契約することなく物流コストを抑えられ、また倉庫側も小スペースや短期間で貸出ができれば利益になる。
経過・対応・取組内容
こうした点に着目し、株式会社soucoは物流倉庫の空きスペースを抱える企業と、一時的に倉庫を借りたい企業をオンラインでつなげるシェアリングサービス「souco」をスタートした。倉庫側は空きスペース情報を登録し、借りたい事業者は立地や利用期間など各種条件から絞り込んで申し込む。貸し出されるスペースは、わずかパレット1枚分のサイズから大規模なものまで様々だ。賃貸契約や料金体系などを標準化し、簡潔な手続きで利用が可能だ。
得られた成果
登録されている倉庫数は2022年6月時点で全国1,500以上に達する。リリース後は様々なプランの追加やサービスの拡充を行い、2022年1月には賃貸倉庫ポータルである「souco賃貸」のベータ版をリリースした。
編集部コメント
ECの隆盛に伴い、物流コストに悩まされるシーンも増えています。倉庫を都度個別に契約することは現実的ではなく、季節需要や突発的な需要増加に合わせて利用する倉庫の規模を変動できれば、大幅なコスト圧縮に繋がります。本事例では契約や保険などについてもシンプルに利用できる体制を構築することで、短期間・小規模の利用を実現しています。
参考・出典
- soucoの荷物預かりサービス | 倉庫シェアリングならsouco
- 物流スタートアップのsouco、賃貸倉庫ポータルサイト「souco賃貸(β版)」をリリース – souco
- soucoが目指す物流テックの未来と今後の展望~物流施設・倉庫のマッチングプラットフォームのご案内~ – 経済産業省 フィジカルインターネット実現会議
- 大手が手をつけなかった小規模・短期間の倉庫契約を、マッチングシステムで合理化! | 起業・会社設立ならドリームゲート
- 倉庫版Airbnb「souco」の新たなるサービスーーシェアリングエコノミーは物流を変えるのか? | GEMBA – "現場"の未来を切り拓くメディア
- 【最新ビジネス解説】1500拠点以上の倉庫ネットワークを構築するsoucoのBtoB倉庫シェアリングプラットフォーム|@DIME アットダイム