リース契約の与信業務にAIを導入、月間1万件以上の案件を処理

企業名

株式市場

東証プライム

創業

1961年

従業員数

1227人(連結)

資本金

1億5,000万円

売上高

78億9,686万円

主な事業

リース&ファイナンス事業
サービス事業
インベストメント事業

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • リース契約の与信業務をAIによって省人化
  • 融資の可否や限度額の決定、貸倒れの予測などにAIを適用
  • 少額案件から実用を開始し、適用範囲を拡大予定

DXの動機・背景

事務機器・情報機器のメーカーと提携することでリース会社斡旋を代行してもらう「ベンダーリース」を特徴とするリコーリース株式会社では、競合サービスとの競争力の維持や向上をする上で、月間3万件を超える大量の与信業務をスピーディかつ正確に処理するための業務効率化が課題となっていた。

経過・対応・取組内容

近年のAI技術、特にディープラーニング技術の蓄積を踏まえ、同社はリコーICT研究所と共同で「AI技術を活用する与信業務自動化」を開発した。融資の可否や限度額の決定など、従来人が行っていた与信判断をAIが実施する。また貸倒れリスクを高精度に予測することが可能とされている。

得られた成果

2017年の検証を経て、2018年から稼働を開始した。当初は月間約1,1000件の少額案件からAIで対応し、順次対応範囲を拡大する予定。

編集部コメント

AIは学習データが多いほど高精度な処理が可能です。本件では中小企業向けの少額案件から開始、とされていますが、これは同社が保有する企業データのうち、中小企業数が多い(保有する顧客基盤の約98%)ためとされています。

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