概要
- 保育園向けの紙おむつサブスクリプションサービスの提供
- 従来は保護者が持参していた紙おむつを直接保育施設に配送
- 園児ごとの紙おむつ残数の管理など保育士側の作業負荷も解消
DXの動機・背景
一般に保育園で利用される紙おむつは、保護者が自宅で園児の名前を記載して保育園の登園時に持参する。特に共働き世帯では、何枚も紙おむつに名前を書く準備の手間は決して小さくない。また保育園にとっても、預かった紙おむつを履かせる園児を間違えたり、紙おむつを忘れた園児におむつを貸し出した際、保護者への連絡対応が必要だったりと、煩わしい作業に悩まされていた。
経過・対応・取組内容
ユニ・チャーム株式会社とBABY JOB株式会社は、保育園向け紙おむつのサブスクリプションサービス「手ぶら登園」を開始した。保育園に直接紙おむつやおしりふきが届くので、保護者は持参する必要がない。紙おむつやおしりふきの残数に応じて園児データ・保育園データに応じてシステムが自動で発注するので、在庫管理の負担もなく、保育士は紙おむつを履かせる際にサイズだけ確認すればいい。配送に際しては近隣施設の納品日を自動で調整することでルートの短縮を図っている。
得られた成果
2021年時点で当該サービスを利用している施設数は1,000に達する。保護者は手書きの名前記入や荷物の持参が不要になったことで、保育士は園児ごとのおむつ交換の枚数・残数に気を配る必要がなくなったことで、両者の負担が大幅に減少した。
編集部コメント
共働きが一般化したことや保育園・保育士の不足などの背景から、保育現場のDXが盛んになっています。本事例ではこうした負担解消とあわせて、ベビーケア用品メーカーであるユニ・チャーム社の販路拡大も実現しています。