人事・労務の”紙”作業をオンライン化、HR領域のクラウドソフト

企業名

株式市場

非上場

創業

2013年

従業員数

資本金

9,990万円

売上高

主な事業

SmartHRの企画・開発・運営・販売

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の開発・提供
  • 雇用契約などの手続きをペーパーレス化し人材マネジメントのデータ基盤となる

DXの動機・背景

人事・労務分野の業務では書類の作成が非常に多い。例えば新たな社員を雇用するなら雇用契約書や秘密保持誓約書、雇用保険の資格取得届に被扶養者届など様々な書類を送付・記入する必要がある。入退社時に限らず、人事・労務担当者は年間を通じて書類を作成する業務に忙殺されている。

経過・対応・取組内容

株式会社SmartHRでは、こうした”紙”の業務をデジタル化することで効率的な業務を行うクラウド型ソフト「SmartHR」を提供している。人事・労務分野で必要なさまざまな書類の作成をオンライン上で作成し、配布・記入を可能にすることで従来の作業負荷を大幅に解消している。その他に従業員データベースや従業員サーベイ、給与明細など人事・労務情報を一元的に管理・処理できる機能を揃えている。

得られた成果

公式サイトによれば「SmartHR」の利用により、雇用契約に関する業務が66%、年末調整に伴う業務が87%圧縮されるという。また提供開始から導入件数を伸ばし続け、同公式サイトの発表によれば2021年には登録企業数が5万社を超えたとのことだ。株式会社SmartHRではオンライン化による業務効率の向上に留まらず、データの一元化をもとにした人材マネジメントへの活用を推奨している。

編集部コメント

コロナ禍でのリモートワークの普及以降、書類の往復を前提とした業務の煩雑さは以前にも増して顕著になり、人事・労務に限らずペーパーレスと効率化を掲げるクラウドサービスが急速に普及しつつあります。煩雑なアナログ業務をデジタル化するのはDXのための第一歩ですが、同社が示すように本質的にはデジタル化後にデータを活用したマネジメントをどう行っていくかが重要です。

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