チャットツールを中心としたデジタル化で幼稚園の業務改善

企業名

株式市場

非上場

創業

1960年

従業員数

資本金

売上高

主な事業

幼稚園経営

概要

  • 業界の慢性的な長時間労働に加えてコロナ禍での非接触対応に迫られる
  • ビジネスチャットツールの活用で打ち合わせや連絡を効率化
  • 残業・コストを抑制し、給与改善を実現

DXの動機・背景

幼稚園の常勤教諭は、他の産業に比べて平均勤続年数が大幅に短く、私立幼稚園全体の課題となっている。背景には、仕事と家庭の両立の難しさがあり、学校法人アルコット学園の運営する幼稚園でも、結婚後に退職する職員が多く、長年の悩みとなっていた。加えて新型コロナウイルス対策による業務量の増加も重くのしかかった。そこで同園では、ツールの活用によって安心して働き続けられる職場作りに取り組むことを目指した。

経過・対応・取組内容

同園では、打ち合わせやメール対応に多くの時間を費やしていたため、ビジネスチャットツールを導入した。保護者からの各種申込みは共通のフォームで受付を行いメールの種類を1つに集約、独自にAPIでビジネスチャットツールと連携する仕組みを開発し、全職員が閲覧できるようにしたことで業務効率が改善。コロナ禍に伴い、園舎の換気状況を保護者と共有することで、園児の安全管理にも活用した。

得られた成果

ビジネスチャットツールの導入により、打ち合わせやメール対応に費やしていた時間を大幅に削減することに成功し、残業ゼロを達成し。在宅勤務も実現した。業務の効率化によってコストも削減された結果、給与の改善にも繋がっている。保育と事務の質が向上し、保護者からも高く評価された。職員の労働環境の改善だけでなく、入園者数の増加にもつながっているという。

編集部コメント

保育の現場では、多方面への連絡と情報共有に大きな労力を費やしています。チャットツールの活用を中心に、大幅な労働環境の改善とサービス品質の向上を実現した事例です。

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