単三電池が高齢者の”みまもり”をするIoTデバイス

企業名

株式市場

非上場

創業

2015年

従業員数

資本金

3億6,000万円(準備金含む)

売上高

主な事業

※2023年1月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 単三電池型のIoTデバイス「MaBeeeみまもり電池」の開発・提供
  • 家電の使用を感知し専用アプリに表示、生活リズムの変化に気づくきっかけに

DXの動機・背景

IoTデバイスが活用されている場面の一つに、家族の見守りがある。例えば遠隔地に暮らす高齢の親が居る場合、日々の生活状況をストレスなく子供が把握し、トラブルを感知できることは双方にとっての安心に繋がる。2019年時点の国勢調査によれば、65歳以上の単独世帯は736万9千世帯、およそ全体の30%弱とされており、こうした課題の解決手段の一つとして、ノバルス株式会社では「みまもり電池」を開発・提供している。

経過・対応・取組内容

同社の提供する「MaBeee みまもり電池」は、単三電池サイズのカバー型で、中に単四電池を挿入して使用する“コネクテッドバッテリー”だ。家電やリモコンに通常の電池と同様に装着して使用すると「MaBeee みまもり電池」が電池の使用を検知し、専用のスマホアプリに利用状況を表示する。電化製品の利用状況を可視化することで、普段どの時間に起きているか、帰宅がいつかといった生活リズムとその変化を検知することができる。

得られた成果

一般販売の他、ソフトバンク社のみまもりサービスや福祉機器メーカーと業務提携するなど、他社サービスとの連携を強めている。用途の限られる専用機器ではなく、家電に必要なバッテリーという汎用性から幅広い活用が見込まれている。

編集部コメント

ノバルス株式会社の提供する「MaBeee」はもともとスマホでおもちゃを操作する電池、として販売されていました。その技術が福祉においても有効活用できるとして、本事例のようなサービスへと繋がりました。自社の持つ技術の価値を抽象化して全く異なる分野に適用した例として参考になります。

 本記事についての情報提供やご意見・ご指摘等ございましたらこちらのフォームより「その他のお問い合わせ」にてお知らせ頂けますと幸いです。