AIで産業廃棄物回収の配車計画作成を自動化

企業名

株式市場

非上場

創業

2019年

従業員数

資本金

9,000万円

売上高

主な事業

※2023年10月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 産業廃棄物収集の配車計画は、知識と経験を要する高度な作業
  • AIが最適な配車計画を作成するサービスを開始
  • 負担の大きかった配車計画の作成業務を自動化、配車数向上で売上拡大も

DXの動機・背景

工場や建設現場から出る産業廃棄物は、家庭ごみと同様に収集事業者が回収している。家庭ごみと異なるのは、産業廃棄物の場合は依頼に応じて収集しているという点だ。そのため収集事業者は配車計画を毎日作成している。しかし、この配車計画の作成には、収集場所や時間・廃棄物の種類などの受注内容に加え、ドライバーの保有免許や、廃棄物によって異なる対応車両・処分場など、数多くの変数を考慮する必要がある。そのため、担当できるのは知識や経験をもつ熟練者に限られるうえに、それ自体が高度で複雑な作業のため、担当者への業務負担・精神的負担も大きいものである。

経過・対応・取組内容

この産業廃棄物業界に特有の課題を解消するため、株式会社ファンファーレは、自動で配車計画を作成するSaaS「配車頭」をリリースした。ドライバーの勤怠情報や所有する車両情報、受注情報をシステム上に入力すると、AIが膨大な配車計画パターンを検討した上で最適な配車計画を作成する。

得られた成果

「配車頭」を導入した企業のなかには、配車管理に関する業務量が4分の1になった企業や、1日あたりの配車回数が約10%向上し売上が向上した企業があるという。業務効率化・売上拡大に効果を表しているといえる。

編集部コメント

知識や経験が必要で、属人的になりがちな業務を自動化した事例です。デジタル活用に不慣れな企業でも導入ハードルを下げるために、SaaSプロダクトとして月額制の料金形態を採用しています。

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