概要
- 時間がなくて働けない女性が社会で活躍できる環境作りを目指す
- リモートワークとワークシェアリングで短時間から働ける仕組みを構築
- 自社の経験から中小企業の働き方改革・チームづくりを推進
DXの動機・背景
株式会社ケイリーパートナーズは、地域企業に向けたバックオフィス業務を中心とするアウトソーシングサービスを提供している。同社の代表は、育児と仕事を両立させる難しさから専業主婦になった経歴を持っていた。一方で、昨今は企業の人手不足が叫ばれて久しい。これらの背景から、育児や家事などの理由からまとまった時間を作ることが難しい女性が社会で活躍するために、1日2時間から働ける職場として、ケイリーパートナーズを創業した。
経過・対応・取組内容
同社には1日2時間の短時間労働の人からフルタイムで働く人まで、個人の事情に合わせて多様に働く女性が存在するが、業務の多くがリモートで行われている。育児のため出社が難しい女性でも、在宅で仕事が可能だ。また、複数人で仕事をシェアする「ワークシェアリング」を取り入れることで、一人当たりの仕事の負担を減らし、かつ様々な業務に接することでスキルアップを図っている。リモート勤務中心のため、ビデオ会議を活用して社員同士のコミュニケーションを行うことで、課題の共有を行っている。
得られた成果
働く時間が限られている女性に、キャリア形成の場を提供することを実現。実際に同社の社員は、全員が小学生以下の育児と両立して働いているという。また、こうしたリモートワークやワークシェアリングを実践してきた知見をもとに、地域の中小企業の働き方やチームづくりを支援している。
編集部コメント
昨今の人材不足に伴い、リモートワークやワークシェアリングは浸透しつつあるものの、特に地方の中小企業にとっては「わかっていてもできない」ことが珍しくありません。本事例のような取り組みは、こうした状況の打開策になると期待されます。