建設案件と業者をつなぐ建設工事の受発注マッチングサービス

企業名

株式市場

非上場

創業

2021年

従業員数

33人(2022年4月1日時点)

資本金

500万円

売上高

主な事業

建設業向けオンラインプラットフォームの運営
建設業向け業務管理ツールの提供
上記サービスに伴う、工事請負、DXコンサルティング等

※2022年12月時点/公式ホームページより引用

概要

  • 工事の発注会社と工事会社を繋ぐ受発注プラットフォームの提供
  • 発注側の職人・工事業者不足、受注側の案件不足という業界課題の解決に取り組む

DXの動機・背景

建設業界の課題の一つが、工事の発注をする元請け会社と、受注側である職人や工事会社の接点不足だ。元請け会社からの発注・手配はアナログな慣習が強く残っており、知り合いや過去の接点を活用することが多い。そのため発注側としては新規の発注先を見つけられずに慢性的な職人不足に悩まされ、一方で受注側は案件の獲得に苦労するという業界全体における課題があった。この「受発注双方に新規の接点が不足している」という状況を解決するために立ち上げられたのが、工事の受発注プラットフォーム「Craftbank(クラフトバンク)」だ。

経過・対応・取組内容

「CraftBank」は発注側と受注側がWeb上で案件の受発注を行う、建設業界のためのマッチングプラットフォームだ。25,000社以上(2022年12月時点)の工事会社の情報がデータベース化されている。
発注側は案件を掲載して募集したり、条件で直接検索して問い合わせたりすることで職人・工事会社を募集する。受注側は自社で対応可能な業務範囲や実績を掲載して問い合わせを待つ他、募集中の案件に手を挙げることもできる。

得られた成果

利用企業のインタビューによれば、発注側からは「職人・工事会社からの応募によって発注先を確保できた」、受注側からは「独立・開業直後で繋がりに乏しい時期に工事案件が獲得できた」といった声が見られ、双方の接点となっている様子が伺える。

サービス開始以来、利用企業数は順調に増加している。同サービスはユニオンテック株式会社での立ち上げ後、現在は分社化したクラフトバンク株式会社にて運営されている。

編集部コメント

建築業界のように、複数の小規模事業者に対して元請け企業が発注する構造の業界では、新規開拓が課題になるケースが少なくありません。受注側である小規模事業者にとってゼロから自社の情報を発信していくことは簡単ではなく、また発注側にとっては無数にある小規模事業者の情報をひとつひとつ収集するのも現実には困難です。
こうした双方の情報発信・収集による接点不足を解消し、Webを介して商流をスムーズに繋げる仕組みは様々なビジネスに応用できそうです。

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